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2022年4月2日土曜日

顔は社会的コミュニケーションの道具と見なせる。 しかし、顔面の動きは必ずしも情動的なものだとは言えないし、それが表わす意味もつねに同じわけではない。それは、文化に基づく予想や社会的状況、ボディランゲージなどの文脈に依存している。(リサ・フェルドマン・バレット(1963-))

情動と表情

顔は社会的コミュニケーションの道具と見なせる。 しかし、顔面の動きは必ずしも情動的なものだとは言えないし、それが表わす意味もつねに同じわけではない。それは、文化に基づく予想や社会的状況、ボディランゲージなどの文脈に依存している。(リサ・フェルドマン・バレット(1963-))

「確かに、顔は社会的コミュニケーションの道具と見なせる。 顔面の動きには意味のあるものもあれ ば、ないものもある。 しかし現在のところ、どの顔面の動きに意味があり、どの動きにないのかを 人々がいかに見分けているのかについては、文脈 (ボディランゲージ、社会的状況、文化に基づく予想など)が重要だという点以外、ほとんど何も知られていない。 眉を吊り上げるなどの顔面の動きによって心 理的なメッセージが伝えられる場合、そのメッセージが必ずしも情動的なものだとは言えないしそ れが表わす意味がつねに同じかどうかさえわからない。科学的な証拠を総合すると、各情動には、特 定が可能な表情が必ずやともなうと言い切ることはできない。」

(リサ・フェルドマン・バレット(1963-),『情動はこうしてつくられる』,第1章 情動の指標の探求,p.32,紀伊國屋書店 ,2019,高橋洋(訳))



情動はこうしてつくられる──脳の隠れた働きと構成主義的情動理論 [ リサ・フェルドマン・バレット ]





リサ・フェルドマン・
バレット(1963-)