未来のための哲学講座 命題集 Propositions of great philosophers
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命題集(記事一覧)
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2020年8月29日土曜日
26.「君の感情を信頼せよ!」は正しいか? 感情は、諸体験による形成物であり、その背後には、受け継がれた諸価値、判断、評価が隠されている。それは、自身の理性と経験に従う以上に、自分の祖父母等の判断に従うことを意味する。(フリードリヒ・ニーチェ(1844-1900))
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感情に従うということ 【「君の感情を信頼せよ!」は正しいか? 感情は、諸体験による形成物であり、その背後には、受け継がれた諸価値、判断、評価が隠されている。それは、自身の理性と経験に従う以上に、自分の祖父母等の判断に従うことを意味する。(フリードリヒ・ニーチェ(1844-19...
25.何のために為すのかという習慣的な問いは、外部の権威への信仰を生む。(a)超人間的権威(b)人格的権威(c)良心(d)理性(e)社会的本能(f)内在的精神を持った歴史(g)最大多数者の幸福。しかしこれらは、真の自己決定の回避ではないのか。(フリードリヒ・ニーチェ(1844-1900))
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外から与えられた権威への信仰 【何のために為すのかという習慣的な問いは、外部の権威への信仰を生む。(a)超人間的権威(b)人格的権威(c)良心(d)理性(e)社会的本能(f)内在的精神を持った歴史(g)最大多数者の幸福。しかしこれらは、真の自己決定の回避ではないのか。(フリー...
24.問題:道徳的諸価値を生ぜしめ、発展させ、推移させてきた諸条件と事情とを解明すること。無意識の徴候、病気、真の目的の誤解、隠蔽する仮面、偽善としての道徳、あるいは、薬剤、興奮剤、抑制剤、毒物としての道徳。(フリードリヒ・ニーチェ(1844-1900))
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道徳的諸価値とは? 【問題:道徳的諸価値を生ぜしめ、発展させ、推移させてきた諸条件と事情とを解明すること。無意識の徴候、病気、真の目的の誤解、隠蔽する仮面、偽善としての道徳、あるいは、薬剤、興奮剤、抑制剤、毒物としての道徳。(フリードリヒ・ニーチェ(1844-1900))】 ...
2020年8月10日月曜日
環境を所与のものと考え、他者や具体的な状況に対する不適応を、個人内部の混乱と捉える精神分析的方法は不十分である。環境は彼にとっての擬似環境であり、不可視で不可解な世論、政治的環境と意見を通じて相互作用している。(ウォルター・リップマン(1889-1974))
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擬似環境と世論、政治的環境との相互作用 【環境を所与のものと考え、他者や具体的な状況に対する不適応を、個人内部の混乱と捉える精神分析的方法は不十分である。環境は彼にとっての擬似環境であり、不可視で不可解な世論、政治的環境と意見を通じて相互作用している。(ウォルター・リップマン...
喜び、痛み、あるいは良心の声、安全、名声、支配への欲求、自己実現欲求など、人間にはこれら本能的な性質があるにしても、結果として生じる行動を説明できない。彼の擬似環境、すなわち世界の内部表現が決定的な要素である。(ウォルター・リップマン(1889-1974))
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諸傾向、諸欲求だけでは行動を説明できない 【喜び、痛み、あるいは良心の声、安全、名声、支配への欲求、自己実現欲求など、人間にはこれら本能的な性質があるにしても、結果として生じる行動を説明できない。彼の擬似環境、すなわち世界の内部表現が決定的な要素である。(ウォルター・リップマ...
人は、直接の確実な知識に基づいて行動するのではなく、自分で想像し作成した描像に基づいて行動する。その描像は、その瞬間の彼の感情、希望、努力を決定するが、現実に何が達成されるか、結果するかは決定しはしない。(ウォルター・リップマン(1889-1974))
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擬似環境の描像は感情、希望、努力を決定する 【人は、直接の確実な知識に基づいて行動するのではなく、自分で想像し作成した描像に基づいて行動する。その描像は、その瞬間の彼の感情、希望、努力を決定するが、現実に何が達成されるか、結果するかは決定しはしない。(ウォルター・リップマン(...
限りなく複雑で多様な実際の環境を知るには、選択、再構成、パターン化、モデル化する表現された擬似環境が必要である。これには、完全な幻想から科学的なモデルまで幅があるだろうが、どの程度忠実に現実を把握しているかの考慮が必要である。(ウォルター・リップマン(1889-1974))
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人は擬似的な環境を通じてしか知りえない 【限りなく複雑で多様な実際の環境を知るには、選択、再構成、パターン化、モデル化する表現された擬似環境が必要である。これには、完全な幻想から科学的なモデルまで幅があるだろうが、どの程度忠実に現実を把握しているかの考慮が必要である。(ウォル...
人は、自らが真であると信じている擬似的な環境に基づいて反応するが、反応は実際の環境で起こる。反応が感情にとどまる場合、時間がかかるかもしれないが、反応が物や他の人々に対する行為の場合には、現実との矛盾がすぐに顕在化する。(ウォルター・リップマン(1889-1974))
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反応は実際の環境で起こる 【人は、自らが真であると信じている擬似的な環境に基づいて反応するが、反応は実際の環境で起こる。反応が感情にとどまる場合、時間がかかるかもしれないが、反応が物や他の人々に対する行為の場合には、現実との矛盾がすぐに顕在化する。(ウォルター・リップマン(1...
環境は間接的にしか知り得ず、知っている世界と、知る必要がある世界が異なり矛盾することさえある。このことは、他の人々や時代については気づくが、自分のことになると、真であると信じることが、環境そのものであるかのように行動し失敗する。(ウォルター・リップマン(1889-1974))
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人は自ら信ずる擬似的な環境に反応する 【環境は間接的にしか知り得ず、知っている世界と、知る必要がある世界が異なり矛盾することさえある。このことは、他の人々や時代については気づくが、自分のことになると、真であると信じることが、環境そのものであるかのように行動し失敗する。(ウォル...
2020年7月29日水曜日
「今日は授業中に話したいとき手を挙げなくてもよい」「今日は、友達の顔をぶちたいなら、ぶってもよい」。幼児(3歳児)に様々な状況設定で膨大な実験をした結果、慣習的規則と、破ることが拒否される道徳的規則が区別されるという事実がある。(エリオット・テュリエル(1938-))
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慣習的規則と道徳的規則の区別 【「今日は授業中に話したいとき手を挙げなくてもよい」「今日は、友達の顔をぶちたいなら、ぶってもよい」。幼児(3歳児)に様々な状況設定で膨大な実験をした結果、慣習的規則と、破ることが拒否される道徳的規則が区別されるという事実がある。(エリオット・テ...
信念を行為者に帰属させるとき活動する脳部位が、道徳判断時にも活性化する。道徳判断の基盤となる表象は(a)危害が生じる結果についての表象と、(b)その危害を生じさせた行為者の信念と意図についての表象とから構成されるようである。(リアン・ヤング)
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道徳的判断の神経基盤 【信念を行為者に帰属させるとき活動する脳部位が、道徳判断時にも活性化する。道徳判断の基盤となる表象は(a)危害が生じる結果についての表象と、(b)その危害を生じさせた行為者の信念と意図についての表象とから構成されるようである。(リアン・ヤング)】 ...
次のような実験事実が存在する。幼児(生後14ヵ月)は、実験者がうっかり落とした洗濯バサミを、自然に拾いに行く。投げ落とした場合には、回収しようとしない。また、実験者が取れない対象物を取ろうと手を伸ばすと、拾いに行く。(フェリックス・ヴァーネケン)
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他者の意図の理解と手助け 【次のような実験事実が存在する。幼児(生後14ヵ月)は、実験者がうっかり落とした洗濯バサミを、自然に拾いに行く。投げ落とした場合には、回収しようとしない。また、実験者が取れない対象物を取ろうと手を伸ばすと、拾いに行く。(フェリックス・ヴァーネケン)】...
2020年7月28日火曜日
自己実現的人間のパーソナリティ特徴の例:偏見,先入見からの自由/現実の受容/不確かさへの志向/新鮮な評価/創造性/神秘的経験,大洋感情/自律的な価値体系/他者の多様な価値体系の受容/プライバシーの欲求/他者からの自律性(アブラハム・マズロー(1908-1970))
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自己実現的人間のパーソナリティ特徴 【自己実現的人間のパーソナリティ特徴の例:偏見,先入見からの自由/現実の受容/不確かさへの志向/新鮮な評価/創造性/神秘的経験,大洋感情/自律的な価値体系/他者の多様な価値体系の受容/プライバシーの欲求/他者からの自律性(アブラハム・マズロ...
2020年7月27日月曜日
情念論(第2版)情動、欲求、意志の総合理論
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情念論(第2版)情動、欲求、意志の総合理論 【情念論(第2版)情動、欲求、意志の総合理論】 《概要》 情動、欲求、意志とは何か。この問いへの解答の骨格は、既にデカルト『情念論』に与えられており、基礎的な部分における修正は不要である。むしろ、人間に関する最も基礎的な...
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