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2026年7月22日水曜日

010必ずわかる難問題6

 ★010必ずわかる難問題6


★市場の失敗と政府の役割


【(a)不完全な競争、(b)情報の不完全性、非対称性、(c)外部性の働き、(d)リスク市場の非存在によって、市場の失敗が発生する。高い効率性と繁栄のためには、政府による適切な矯正作業が必要である。(ジョセフ・E・スティグリッツ(1943-))】


★(1)効率的な市場

 市場において個々人が自己利益を最大化させることで、全体の社会的利益を最大化させることができる。

★(2)市場の失敗

 市場は、独力で効率的な結果を生み出せない。すなわち、以下の諸原因により、個々人が社会にもたらす利益と個人的報酬が等しくなくなり、全体の社会的利益を最大化させることができなくなる。

★ 市場の失敗の原因

★(2.1)競争が不完全なとき。

 (2.2)情報の不完全性や情報の非対称性が存在するとき。

  市場取引に関する情報を、誰かが持っている一方で、他の誰かが持っていない状況。

★(2.3)外部性が働いているとき。

  ひとつの集団の行動によって、正もしくは負の影響が他に及ぶ可能性があるものの、集団が正の影響から利益を得ることも、負の影響の代償を支払うこともない状況。

★(2.4)リスク市場が存在しないとき

  たとえば、直面する重大なリスクの多くに対して、保険をかけることができない状況。

★(3)政府の役割

 (3.1)政府は、税金と規制にかんする制度設計を通じて、個人のインセンティブと、社会的利益を同調させる必要がある。

 (3.2)重大な市場の失敗に対して、納得できる矯正作業を政府が行なわないかぎり、経済の繁栄は望めないだろう。

★(4)2つの考え方

 (4.1)みんなの幸せを考える。全体の社会的利益を最大化させようとするには、政府の適切な矯正作業が必要である。

 (4.2)私だけ、儲かれば良い。社会に対する貢献以上の個人的報酬を獲得しようとするには、政府の規制は少ないほうが都合がいい。

★(5)歴史

 世界大恐慌以降の40年間、すぐれた金融規制によって、アメリカと世界は大きな危機を回避してきた。1980年代に規制が緩和されると、その後の30年間は、危機が立て続けに起きるようになった。


https://sententiarum2.blogspot.com/2019/03/abcde1943.html