言って利益になるか、どうしてもやむにやまれぬものでもないかぎり、人の悪口はぜっていにいってはならない。フランチェスコ・グィッチャルディーニ(1483-1540)
「君に害を与えるだけで、何の得にもならないことは、どんなこともしないように注意するがよい。
だから当人がいないところであろうと、目の前にいようと、言って利益になるか、どうしてもやむにやまれぬものでもないかぎり、人の悪口はぜっていにいってはならない。
それはいわれもなく敵をつくるばかげたふるまいだからである。
このことは記憶しておくがよい。なぜなら、ほとんど誰しもがこのような軽はずみで失敗するものだから。」
(フランチェスコ・グィッチャルディーニ(1483-1540)、『リコルディ』B、八八 他人への非難、フィレンツェ名門貴族の処世術、pp.220-221、[永井三明・1998])
フィレンツェ名門貴族の処世術―リコルディ (講談社学術文庫) |