労働は他者を助ける限りにおいて善
価値があるとされる労働規律への服従は、人間を駄目にする。では、労働の道徳性とは本当のところ何なのか。これに対する答えは明快だ。労働は他者を助ける限りにおいて善なのである。ここから新たな可能性が開かれる。経済などではなく、相互的創造プロジェクトとしての労働。 (デヴィッド・グレーバー(1961-2020))
デヴィッド・グレーバー (1961-2020) |
活用するための哲学サイト。著作名から調べる。人名から調べる。順次、充実させていきます。(大幅に遅延中)
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・「私は、自分たちの生死がかかった戦略命令を遂行するためなら、人権侵害を行う政権に対応し、場合によっては支持することすら必要であると考えている」
・「私は、自分たちの生死がかかった戦略命令を遂行するためなら、レイプ、拷問、殺人を行う政権に対応し、場合によっては支持することすら必要であると考えている」
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政府高官 :われわれの最優先課題は、経済を活性化させるためにキャピタルゲイン税を切り下げることだ。
高官 :ええ、確かにそうです。減税の経済的恩恵の真意はまだ十分には理解されてはいません。
言い換えれば、経済学は最善の政策を決めはしないということだ。すでに政策は決められて いる。経済学者は、すでに決定されたことを実行させるべく、科学的に聞こえる理屈をひねり 出すために存在している。事実、かれらはそれで稼いでいるのである。シンクタンクに雇われ ている経済学者についていえば文字通りそれが仕事である。
これもまたこの問われていること が、驚くべきことにかれらのスポンサーたちがそのことを積極的に《認める》ようになってき ている。
このような知的権力がつくり上げられたことで、真の政治討議をすることが徐々に困難に なっていった。というのも、異なる立場にある者は、まったく異なる現実を生きているからで ある。」
(デヴィッド・グレーバー(1961-2020),『デモクラシー・プロジェクト』,第II章 なぜうま くいったのか,pp.144-146,航思社(2015),木下ちがや(訳),江上賢一郎(訳),原民樹(訳))
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