理性、法律、叡智の由来
【人類全体は、共にある共通の国家に属している市民のようなものだ。我々はこの共同国家から、叡智的なもの、理性的なもの、法律的なものを与えられている。(マルクス・アウレーリウス(121-180))】「もし叡智が我々に共通なものならば、我々を理性的動物となすところの理性もまた共通なものである。であるならば、我々になすべきこと、なしてはならぬことを命令する理性もまた共通である。であるならば、法律もまた共通である。であるならば、我々は同市民である。であるならば、我々は共に或る共通の政体に属している。であるならば、宇宙は国家のようなものだ。なぜならば人類全体が他のいかなる政体に属しているといえようか。であるから我々はこの共同国家から叡智的なもの、理性的なもの、法律的なものを与えられているのである。でなければどこからであろう。あたかも私の存在の土の部分はどこかの土から分割され、水の部分はほかの元素から、空気の部分はどこかの源泉から、熱と火の部分はさらに別の固有の源泉から分割されているように―――なぜなら何ものも無から生ぜず、同様に何ものも無にかえらないのである―――そのように叡智もまたどこからかきたのである。」
(マルクス・アウレーリウス(121-180)『自省録』第四巻、四、pp.51-52、[神谷美恵子・2007])
(索引:共同国家、理性、法律、叡智)
![]() |

(出典:wikipedia)

(マルクス・アウレーリウス(121-180)『自省録』第四巻、四九、p.69、[神谷美恵子・2007])
(索引:波の絶えず砕ける岩頭の喩え)
マルクス・アウレーリウス(121-180)
マルクス・アウレリウスの関連書籍(amazon)

検索(マルクス・アウレリウス)


名言・格言・金言ランキング