記憶術
【記憶術の意図は次の通り。(1)目的の記憶を想起するための範囲を「予知」すること、(2)知的な想念を記憶しやすいように、感覚的な映像で「象徴」すること。(フランシス・ベーコン(1561-1626))】記憶術の意図は次の通りである。
(1)予知:目的の記憶を想起するために、どの範囲を探し求めれば良いかを、あらかじめ知ること。
(2)象徴:知的な想念を、感覚的な映像に変換することにより、いっそう記憶に残るようにすること。
「この記憶の術は、二つの意図に基づいてうちたてられるものにほかならない。その一つは、予知であり、もう一つは象徴である。予知〔われわれが想起しようと思うものをどこにさがし求めたらよいかをあらかじめ知ること〕は、想起しようと思うものをあてどなくさがす労を省き、狭い範囲内に、すなわち記憶のありかにぴったりあっているものをさがすことを教えてくれる。つぎに、象徴は知的な想念を、感覚的な映像にかえてしまうのであるが、このほうがいっそう記憶に残るのである。予知と象徴の準則からは、いま行われているよりもずっとすぐれた記憶術を引き出すことができるであろう。」
(フランシス・ベーコン(1561-1626)『学問の進歩』第二巻、一五・三、p.233、[服部英次郎、多田英次・1974])
(索引:記憶術、予知、象徴)
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(出典:wikipedia)

(フランシス・ベーコン(1561-1626)『学問の進歩』第一巻、八・六、pp.109-110、[服部英次郎、多田英次・1974])(索引:学問の船)
フランシス・ベーコン(1561-1626)
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