2018年6月13日水曜日

(a)本人だけが選択できる。(b)人は無条件の受容的な雰囲気の中で成長する。(c)人間の自由、自己決定と自己実現を守り育てる社会が必要である。(カール・ロジャーズ(1902-1987))

カール・ロジャーズの哲学

【(a)本人だけが選択できる。(b)人は無条件の受容的な雰囲気の中で成長する。(c)人間の自由、自己決定と自己実現を守り育てる社会が必要である。(カール・ロジャーズ(1902-1987))】
(a)人は自分自身の中に、自己理解のための大きな資源を持っている。それにより自己概念、態度、自発的な行動を変えることができる。「本人だけが選択できる」。これは極めて重要であり、真実である。
(b)人が自らを大切に思い、成長できるためには、感情が十分かつ自由に取り上げられ、表現され、受け入れられるような、無条件の受容的の雰囲気を必要とする。
(c)実際、他者の行動に影響を及ぼそうとする考えをやめ、自分自身を傷つきやすい一人の人間として、ありのまま出すとき、他者からの反応も深く、受容的で、温かいものになる。
(d)「自然の征服と人間による支配をますます重要な基礎と考える我々の文化は衰退していくだろう。その破滅を通り抜ければ、高度に気づかいがあり、向う方向を自分で決められ、おそらく外界より内界の探索者であり、制度の画一性や権威の教条性を軽蔑するような、新しい人間が生まれてくる。他者に行動形成されることも、他者の行動を形成することも考えない。技術的でなく明確に人間的でなければならない。私の判断では、そういった人が生き延びる確率が高い。」
(出典:wikipedia
カール・ロジャーズ(1902-1987)の命題集(Collection of propositions of great philosophers)
検索(カール・ロジャーズ))
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 「心理学へのほぼ50年にわたる貢献を振り返り、ロジャーズ(Rogers,1974)は自分のアプローチの本質を正確に示そうとした。最も基本的な考えは以下のようなものであると彼は考えている。
 『人は自分の中に自己理解のための大きな資源をもっている。それにより自己概念、態度、自発的な行動を変えることができ、促進的な心理的態度と定義される雰囲気さえ提供されれば、その資源をうまく活用することが可能である。』(Rogers,1974,p.116)
 成長を促進する環境は、感情が十分かつ自由にとりあげられ、表現され、受け入れられるような雰囲気を必要とする。彼の自伝の中で、ロジェーズは彼自身の成長と他者との関係について率直に論じ、以下のように記述する。
 『もし私が自分の防衛をいくらか取り去り、傷つきやすい一人の人間として自分を出し、最も個人的で、私的で、あやふやで、不確かに感じる態度を表現することができるなら、そのときの他者からの反応は深く、受容的で、温かいものであるということがわかった。』(Rogers,1967,p.381)
 人間性的志向性の大きな特徴である、人間の潜在的な自由の強調は、ずっと変わらないまま、維持されている。ロジャーズは以下のように述べている。
 『治療やグループでの経験から、本人だけが選択できるという現実やその重要性を否定することは、私にはできない。ある程度は人が自分自身の設計者であることは幻想ではない。……私にとって、人間性的アプローチは唯一可能なアプローチである。しかし、それが行動主義的であっても人間主義的であっても、自分の性質に最も合っていると考える道を、それぞれが歩むべきであろう。』(Rogers,1974,p.119)
 人間性的な立場から、彼はまた、現代の科学技術のあり方を残念に思い、自律と自己探索を求めるようよびかけたのである。
 『自然の征服と人間による支配をますます重要な基礎と考える我々の文化は衰退していくだろう。その破滅を通り抜ければ、高度に気づかいがあり、向う方向を自分で決められ、おそらく外界より内界の探索者であり、制度の画一性や権威の教条性を軽蔑するような、新しい人間が生まれてくる。他者に行動形成されることも、他者の行動を形成することも考えない。技術的でなく明確に人間的でなければならない。私の判断では、そういった人が生き延びる確率が高い。』(Rogers,1974,p.119)
 まとめると、ロジャーズの理論と彼が開発した治療法は、パーソナリティへの現象学的で人間学的なアプローチがもつ主要な点の多くを強調している。その人によって知覚された現実、主観的経験、自己実現のための主体的努力、成長と自由と自己決定のための潜在能力などの強調である(Rowen,1992; Ryan & Deci,2001)。特定の生物的動因は拒絶するか強調しない。歴史的な原因あるいは安定した特性構造というよりは、経験される自己に注目する。これらの共通点に加え、ロジャーズの立場の独自性は、自尊のための必要条件として、無条件の受容を強調したことにある。」
(ウォルター・ミシェル(1930-),オズレム・アイダック,ショウダ・ユウイチ『パーソナリティ心理学』第Ⅴ部 現象学的・人間性レベル、第12章 現象学的・人間性レベルの諸概念、pp.386-387、培風館 (2010)、黒沢香(監訳)・原島雅之(監訳))
(索引:クライエント中心療法)

パーソナリティ心理学―全体としての人間の理解



(出典:COLUMBIA UNIVERSITY IN THE CITY OF NEW YORK
ウォルター・ミシェル(1930-)の命題集(Collection of propositions of great philosophers) 「個人が所有する自由や成長へのわくわくするような可能性には限りがない。人は可能自己について建設的に再考し、再評価し、効力感をかなりの程度高めることができる。しかし、DNAはそのときの手段・道具に影響を与える。生物学に加えて、役割における文化や社会的な力も、人が統制できる事象および自らの可能性に関する認識の両方に影響を与え、制限を加える。これらの境界の内側で、人は、将来を具体化しながら、自らの人生についての実質的な統制を得る可能性をもっているし、その限界にまだ到達していない。
 数百年前のフランスの哲学者デカルトは、よく知られた名言「我思う、ゆえに我あり」を残し、現代心理学への道を開いた。パーソナリティについて知られるようになったことを用いて、私たちは彼の主張を次のよう に修正することができるだろう。「私は考える。それゆえ私を変えられる」と。なぜなら、考え方を変えることによって、何を感じるか何をなすか、そしてどんな人間になるかを変えることができるからである。」
(ウォルター・ミシェル(1930-),オズレム・アイダック,ショウダ・ユウイチ『パーソナリティ心理学』第Ⅶ部 各分析レベルの統合――全人としての人間、第18章 社会的文脈および文化とパーソナリティ、p.606、培風館 (2010)、黒沢香(監訳)・原島雅之(監訳))

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クライエント中心療法(カール・ロジャーズ(1902-1987))

クライエント中心療法

【クライエント中心療法(カール・ロジャーズ(1902-1987))】
(1)臨床家の寛大さと無条件の受容が、クライエントとの間に誠実さの雰囲気を醸成し、共感的な関係を樹立する。
(2)クライエントがどのように考え、理解し、感じているかを、クライエントから学ぼうとする。「行動を理解するために最も有効な視点は、その人自身の内的参照枠からのものである」。
(3)クライエントが面接のあり方を決めることが目標であり、臨床家はそこに生じる感情を正確に反映し明確化しようとすることで、クライエントの「成長」すなわち自己実現を促進する環境を提供しようとする。
(出典:wikipedia
カール・ロジャーズ(1902-1987)の命題集(Collection of propositions of great philosophers)
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 「ロジャーズは、共感的な面接をもとにした関係性重視の治療を追求した。フロイト派のように、精神力動や転移を重視することは徹底して放棄した。その代わりに、クライエントに無条件の受容的な関係と、「成長」すなわち自己実現を促進する環境を提供しようとした。この関係は、解釈よりも、共感的理解と感情の受容を中心に組み立てられたが、解釈そのものは必ずしも排除されていない。この学派の臨床家は相対的に「非指示的」である。クライエントが面接のあり方を決めることが目標であり、臨床家はそこに生じる感情を正確に反映し明確化しようとする。
 現在ではパーソンセンタード・セラピーともよばれているクライエント中心療法では、治療者の側の寛大さと無条件の受容が、個人的な誠実さの雰囲気を醸成する。心理学者は「客観的」測定への志向と、テストを用いることをやめるよう要請される。その代わりに、クライエントがどのように考え、理解し、感じているかを、クライエントから学ぼうとする。「行動を理解するために最も有効な視点は、その人自身の内的参照枠からのものである」(Rogers,1951,p.494)。中心的関心は共感性にあるが、この章の最初に記述された面接研究ということを考えると、ロジャーズ派は対人関係についての客観的な研究を軽視することは決してなかった。その結果、ロジャーズ派はクライエント中心療法の場で生じるプロセスのいくつかを明らかにし、その効果性についても、重要な証拠を提供している(Truax & Mitchell,1971)。」
(ウォルター・ミシェル(1930-),オズレム・アイダック,ショウダ・ユウイチ『パーソナリティ心理学』第Ⅴ部 現象学的・人間性レベル、第12章 現象学的・人間性レベルの諸概念、p.385、培風館 (2010)、黒沢香(監訳)・原島雅之(監訳))
(索引:クライエント中心療法)

パーソナリティ心理学―全体としての人間の理解



(出典:COLUMBIA UNIVERSITY IN THE CITY OF NEW YORK
ウォルター・ミシェル(1930-)の命題集(Collection of propositions of great philosophers) 「個人が所有する自由や成長へのわくわくするような可能性には限りがない。人は可能自己について建設的に再考し、再評価し、効力感をかなりの程度高めることができる。しかし、DNAはそのときの手段・道具に影響を与える。生物学に加えて、役割における文化や社会的な力も、人が統制できる事象および自らの可能性に関する認識の両方に影響を与え、制限を加える。これらの境界の内側で、人は、将来を具体化しながら、自らの人生についての実質的な統制を得る可能性をもっているし、その限界にまだ到達していない。
 数百年前のフランスの哲学者デカルトは、よく知られた名言「我思う、ゆえに我あり」を残し、現代心理学への道を開いた。パーソナリティについて知られるようになったことを用いて、私たちは彼の主張を次のよう に修正することができるだろう。「私は考える。それゆえ私を変えられる」と。なぜなら、考え方を変えることによって、何を感じるか何をなすか、そしてどんな人間になるかを変えることができるからである。」
(ウォルター・ミシェル(1930-),オズレム・アイダック,ショウダ・ユウイチ『パーソナリティ心理学』第Ⅶ部 各分析レベルの統合――全人としての人間、第18章 社会的文脈および文化とパーソナリティ、p.606、培風館 (2010)、黒沢香(監訳)・原島雅之(監訳))

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