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2020年3月27日金曜日

仮に物理理論に絶対的現在があらわれる可能性があるとしたら、「未来が開いている」ことが物理理論によって保証される場合だけであると思われる。(森田邦久(1971-))

絶対的現在

【仮に物理理論に絶対的現在があらわれる可能性があるとしたら、「未来が開いている」ことが物理理論によって保証される場合だけであると思われる。(森田邦久(1971-))】
 「仮に物理理論に絶対的現在があらわれる可能性があるとしたら、「未来が開いている」ことが物理理論によって保証される場合だけであると私は思う(以下は哲学者一般の意見ではない)。ここで「未来が開いている」とは、現時点(これを時点 t1 とおこう)で、未来(それを時点 t2 とおこう)におけるある物理量 Q の測定値を(確率 1 で)予言もできないし、なおかつ、その Q の t2 での値が t1 では不確定である場合である(原理的に予言ができなくても値が確定していることは考えうる)。量子力学で言えば、たとえ ば、t1 の時点で t2 における Q の波動関数が固有関数ではない時に、その波動関数が(私たちの認識状態ではなく)系の物理状態を完全に記述していると考えるならば、「未来が開いている」ということになるだろう(念のため付け加えておくが、私は量子力学をこういう風に解釈できないと思っている。いま「未来が開いている」という概念の説明のために便宜的にこのような例を出しているので、ここをいちいち突っ込まないでほしい)。そうすると、物理理論により、測定前が現在なのか、測定時が現在なのかによって「世界が異なる」ことが保証される。言い換えると、t2 が現在であるか未来であるかで世界が異なる(t2 における Q の値が確定しているか否か)のだから、過去・現在・未来の間に重要な差異があり、それゆえ、現在は特別な点である。したがって、「絶対的現在」が存在することになるだろう。だが、谷村氏の例では、どこを現在に定めても世界には何の影響もない。これらのことは拙論での絶対的現在の説明で尽くされていると私は思うが、人は自分の聞いたことない・考えたことのない概念を理解するのに時間がかかる。この説明でもまだ谷村氏は「いったい何を言っているんだ?」と納得していないかもしれない。」
谷村ノートへのリプライ大阪大学・科学哲学研究室
(索引:絶対的現在)

(出典:researchmap.jp
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