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2023年12月23日土曜日

11,意識はほとんどいつも辺縁系――辺縁系から直接に、あるいは辺縁系からの感情的入力をもって視床下部によって過去に付け加えられた中間的ならびに長期的記憶を介して間接に――からの入力情報と関係している。ジョナサン・H・ターナー(1942-)

 意識はほとんどいつも辺縁系――辺縁系から直接に、あるいは辺縁系からの感情的入力をもって視床下部によって過去に付け加えられた中間的ならびに長期的記憶を介して間接に――からの入力情報と関係している。ジョナサン・H・ターナー(1942-)


 「意識に関係する脳の重要な構造は前頭前皮質であり、これが事実上、脳のすべての部位――新皮質、辺縁系、および他の皮質下系――と連動している(MacLean 1990,Damasio 1994)。


刺激の意識化は感覚の様相――視覚、聴覚、嗅覚、触覚――を通じて入力情報を受け取り、そして次に、視床の特化した感覚領野へとすすむ。

そしてそこから、感覚入力は皮質下辺縁系および新皮質の適当な脳葉の両方――すなわち、視覚は後頭、聴覚は側頭、触覚は頭頂、臭いは嗅球――に移動する(後者は直接にさまざまな辺縁系、とくに扁頭体を収容している皮質下領野に伝えることに注意を払わなければならない。そのため、臭いはしばしば感情を急速に高める)(Le Doux 1996)。

新皮質のかなりの部分を構成し、また感覚入力を統合することに関係する連合皮質はあるイメージを生成し、そしてそれを一時的に緩衝器に貯蔵する(Geschwind 1965a,1965b)。

そのあと、海馬傍皮質、嗅周野皮質および嗅内野皮質からなる遷移性皮質がそのイメージを貯え、そしてそれらを海馬に送る。

次に、海馬は一つの表象を作り、それを中間的な貯蔵のための記憶として遷移性皮質に送る(Heimer 1995;Gloor 1997)。

最近の研究では、海馬傍皮質は、前頭前皮質の背外側部と相互作用して、記憶が継続するかどうかを決める際にとくに重要であることが示唆されている(Rugg 1998,Brewer et al.1998)。

もしあるイメージが、数年後に、経験もしくは思考によって再活性化されると、組み立てられたイメージは長期にわたる記憶として貯蔵するするために新皮質、とりわけ前頭葉に送られる(Damasio 1994;Echenbaum 1997;Vargha-Khadem et al.1997)。

 皮質下の記憶システムはこの過程に強く関係しており、視床、海馬、扁頭体、および前帯状回を介して情報を視床下部および前頭前皮質に伝える。次に、これがその情報を遷移性皮質に貯留し、そして視床下部によって表わされる一時的な緩衝器に位置づけられる。

意識はほとんどいつも辺縁系――辺縁系から直接に、あるいは辺縁系からの感情的入力をもって視床下部によって過去に付け加えられた中間的ならびに長期的記憶を介して間接に――からの入力情報と関係している。」

(ジョナサン・H・ターナー(1942-)『感情の起源』第4章 人間感情の神経学、pp.148-150、明石書店 (2007)、正岡寛司(訳))




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