質問や疑問の一覧表
【質問や疑問の一覧表の効用は、(1)誤りをもとに誤りを積み重ねてしまうことを防止する、(2)不用意に見逃されてしまいやすい問題へ注意を喚起し、解決を促す。(フランシス・ベーコン(1561-1626))】質問や疑問の一覧表には、次の効用がある。
(1)疑問は疑問として保留されることにより、明瞭に証明されていないものをもとにして、誤りから誤りを生ずるようなことが防げる。
(2)まず疑問にされることがないなら、よく考えてもみないし不用意に見逃してしまうようなものでも、疑問として明示されると、よく気をつけて考えるようになる。
「質問を登録することには、二つのすぐれた効用があって、その一つは、そのことが哲学を誤りと偽りから救うという効用であるが、それというのは、明瞭に証明されていないものがとりまとめられて、一つの主張となると、そこから誤りが誤りを生ずるというようなことはなくなり、疑問は疑問として保留されるからである。もう一つの効用は、疑問を登録することはまるで吸管か海綿かのように、知識の増加をすいつけるのであって、それというのは、まず疑問にされることがないならよく考えてもみないし不用意にみのがしてしまうようなものでも、疑問によって暗示されひかれると、よく気をつけて考えるようになるからである。」
(フランシス・ベーコン(1561-1626)『学問の進歩』第二巻、八・五、p.180、[服部英次郎、多田英次・1974])
(索引:質問や疑問の一覧表)
![]() |

(出典:wikipedia)

(フランシス・ベーコン(1561-1626)『学問の進歩』第一巻、八・六、pp.109-110、[服部英次郎、多田英次・1974])(索引:学問の船)
フランシス・ベーコン(1561-1626)
フランシス・ベーコンの本(amazon)

検索(フランシス・ベーコン)


心理学ランキング