2018年5月16日水曜日

道徳論:精神の健康を回復し良好な状態を保持するため、意志と欲望に影響を及ぼし性格を変える方法は、習慣、鍛錬、習性、教育、模範、模倣、競争、交わり、友人、賞賛、非難、勧告、名声、おきて、書物、学問である。(フランシス・ベーコン(1561-1626))

道徳論

【道徳論:精神の健康を回復し良好な状態を保持するため、意志と欲望に影響を及ぼし性格を変える方法は、習慣、鍛錬、習性、教育、模範、模倣、競争、交わり、友人、賞賛、非難、勧告、名声、おきて、書物、学問である。(フランシス・ベーコン(1561-1626))】
 「さて、次の論題は、われわれがそれを自由に支配することができ、しかもそれは意志と欲望に影響を及ぼして性格をかえるような力と作用を精神に対してもつものについてであるが、それらのもののうち、哲学者たちは、習慣、鍛錬、習性、教育、模範、模倣、競争、交わり、友人、賞賛、非難、勧告、名声、おきて、書物、学問をとり扱うべきであった。というのは、これらは道徳論においてはっきりした効用のあるものであり、これらによって精神は影響と感化をうけるのであり、また、これらから、精神の健康と良好な状態を、人間の手でなおしうるかぎり、回復しあるいは保持するのに役だつような処方が調剤され書かれるからである。」
(フランシス・ベーコン(1561-1626)『学問の進歩』第二巻、二二・七、pp.294-295、[服部英次郎、多田英次・1974])
(索引:道徳論)

学問の進歩 (岩波文庫 青 617-1)


(出典:wikipedia
フランシス・ベーコン(1561-1626)の命題集(Collection of propositions of great philosophers)  「不死こそ、子をうみ、家名をあげる目的であり、それこそ、建築物と記念の施設と記念碑をたてる目的であり、それこそ、遺名と名声と令名を求める目的であり、つまり、その他すべての人間の欲望を強めるものであるからである。そうであるなら、知力と学問の記念碑のほうが、権力あるいは技術の記念碑よりもずっと永続的であることはあきらかである。というのは、ホメロスの詩句は、シラブル一つ、あるいは文字一つも失われることなく、二千五百年、あるいはそれ以上も存続したではないか。そのあいだに、無数の宮殿と神殿と城塞と都市がたちくされ、とりこわされたのに。」(中略)「ところが、人びとの知力と知識の似姿は、書物のなかにいつまでもあり、時の損傷を免れ、たえず更新されることができるのである。これを似姿と呼ぶのも適当ではない。というのは、それはつねに子をうみ、他人の精神のなかに種子をまき、のちのちの時代に、はてしなく行動をひきおこし意見をうむからである。それゆえ、富と物資をかなたからこなたへ運び、きわめて遠く隔たった地域をも、その産物をわかちあうことによって結びつける、船の発明がりっぱなものであると考えられたのなら、それにもまして、学問はどれほどほめたたえられねばならぬことだろう。学問は、さながら船のように、時という広大な海を渡って、遠く隔たった時代に、つぎつぎと、知恵と知識と発明のわけまえをとらせるのである。
(フランシス・ベーコン(1561-1626)『学問の進歩』第一巻、八・六、pp.109-110、[服部英次郎、多田英次・1974])(索引:学問の船)


フランシス・ベーコン(1561-1626)
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