不当な一般化
【彼らが最も感心した考え方や、最もよく研究した学問の色で、彼の考えと学説を染まらせ、他の一切のものにも、まったく真実でない、本来とは違う色をつけてしまうのは、過ちである。(フランシス・ベーコン(1561-1626))】「これといくらか関係のあるもう一つのあやまちは、人びとがいつもきまって、かれらの瞑想したあげくの考えと学説を、かれらがもっとも感心した考え方やもっともよく研究した学問の色に染まらせ、他のいっさいのものにも、その学問の色を、まったく真実でない、本来とは違う色をつけたというあやまちである。こうして、その哲学にプラトンは神学を、アリストテレスは論理学を、新プラトン派のプロクロスらは数学をまぜあわせた。というのは、これらの学問は、かれらにとって、それぞれ長子であるかのようにかわいがっていた学問であったからである。こうして、錬金術師は熔鉱炉の二、三の実験から哲学をつくりあげ、わが国人ギルベルトゥスは磁石の観察から哲学をつくりあげた。」
(フランシス・ベーコン(1561-1626)『学問の進歩』第一巻、五・七、p.65、[服部英次郎、多田英次・1974])
(索引:学問の不健康な状態、不当な一般化)
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(出典:wikipedia)
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(フランシス・ベーコン(1561-1626)『学問の進歩』第一巻、八・六、pp.109-110、[服部英次郎、多田英次・1974])
(索引:学問の船)
フランシス・ベーコン(1561-1626)
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