2024年1月30日火曜日

18. 対人関係の欲求はそれぞれの個人ごとに多様であるが、しかし個人があらゆる状況において適えようとする、より一般的な処理欲求がある。(1)関連する資源の報酬交換の欲求(2)自己確認の欲求(3)知覚を中心に展開する信頼(4)予測可能性(5)間主観性の欲求(6)集団への包摂の欲求がある。(ジョナサン・H・ターナー(1942-)

対人関係の欲求はそれぞれの個人ごとに多様であるが、しかし個人があらゆる状況において適えようとする、より一般的な処理欲求がある。(1)関連する資源の報酬交換の欲求(2)自己確認の欲求(3)知覚を中心に展開する信頼(4)予測可能性(5)間主観性の欲求(6)集団への包摂の欲求がある。(ジョナサン・H・ターナー(1942-)

 「もちろん、対人関係の欲求はそれぞれの個人ごとに多様であるが、しかし個人があらゆる状況において適えようとする、より一般的な処理欲求がある(Turner 1987)。

こうした処理欲求ははるかに包括的であり、そして特定の個人の具体的また特異な欲求を処理する前にまず実現されなければならない。こうした処理欲求はいくつかの次元に沿って働く。

第一に、関連する資源の報酬交換の欲求があり、そしてこうした報酬は状況への費用と投資を超えていなければならない。

第二に、個人である自己がその人の自己評価と一貫する仕方で他者によって評価される自己確認の欲求がある。

第三に、知覚を中心に展開する信頼がある。信頼の知覚とは、他者が行うと述べたこと、あるいは彼らに期待されていることを彼らが履行することである。

第四に、予測可能性がある。これによって他者の行為が予測できる。

第五に、間主観性の欲求がある。これによって個人は、相互作用のために、彼らが共通の経験を共有することを(正しくあるいは誤解して)感知する。

そして、第六に、人が相互作用のフローの一部という感覚を中心に展開する集団への包摂の欲求がある。相互作用が順調に進行し、また適切な感情が喚起するためには、これらの欲求が適えられなければならない。」

(ジョナサン・H・ターナー(1942-)『感情の起源』第5章 どのような種類の感情動物であるか、pp.216-217、明石書店 (2007)、正岡寛司(訳)



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