最大の希望
【最大の希望:過ぎたことに関して最悪のことは、未来に対しては最善と見られねばならない。なぜなら、私たちの課題や問題が、過去の誤りによるのなら、それを除き訂正することで、大きく好転させ得る希望がある。(フランシス・ベーコン(1561-1626))】もし私たちが、私たちの義務に係わる一切を遂行したが、にも拘わらず私たちの事態が好転しないとしたら、それらをよりよい方に進めるという、いかなる希望さえ残らないであろう。
しかし、現在の私たちの抱える課題や問題が、事がらそのもののためにではなく、過去の時代の誤り、今まで試みられた方法の誤りによるものならば、それらの誤りを除き、もしくは訂正することによって、事がらを大きく好転させうるよう希望することができる。
「過ぎたことに関して最悪のことは、未来に対しては最善と見られねばならない。」
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「希望を与えるのにあらゆる理由のうち最大のものがある。すなわち過去の時代の誤り、ならびに今まで試みられた道の誤りからの理由である。
「希望を与えるのにあらゆる理由のうち最大のものがある。すなわち過去の時代の誤り、ならびに今まで試みられた道の誤りからの理由である。
というのも、余り巧みでなく治められた政治的状態について、或る人が次の言葉で表明した非難は、最も優れたものであろう。すなわち、「過ぎたことに関して最悪のことは、未来に対しては最善と見られねばならない。
というのは、もしも諸君が諸君の義務に係わる一切を遂行したが、にも拘わらず諸君の事態が好転しないとしたら、それらをよりよい方に進めるという、いかなる希望さえ残らないであろう。
しかしながら諸君の事がらの状態が、事がらそのものの為にではなく、諸君の誤りによってうまく行かないときには、それらの誤りを除き、もしくは訂正することによって、事がらを大きく好転させうるよう希望することができる」と。」
(フランシス・ベーコン(1561-1626)『ノヴム・オルガヌム』アフォリズム 第一巻、九四、p.153、[桂寿一・1978])
(索引:最大の希望)
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(出典:wikipedia)
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(フランシス・ベーコン(1561-1626)『学問の進歩』第一巻、八・六、pp.109-110、[服部英次郎、多田英次・1974])(索引:学問の船)
フランシス・ベーコン(1561-1626)
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検索(フランシス・ベーコン)
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