社会的情動
【社会的情動:共感、当惑、恥、罪悪感、プライド、嫉妬、羨望、感謝、賞賛、憤り、軽蔑(アントニオ・ダマシオ(1944-))】社会的情動
《例》共感、当惑、恥、罪悪感、プライド、嫉妬、羨望、感謝、賞賛、憤り、軽蔑
《ホメオスタシス機構の入れ子構造の例》
「軽蔑」という社会的情動
「嫌悪」という基本的情動
毒性の食物を自動的に嘔吐出すことと結びついて進化した情動
「〈社会的情動〉には、共感、当惑、恥、罪悪感、プライド、嫉妬、羨望、感謝、賞賛、憤り、軽蔑、などがある。
入れ子の原理はこの社会的情動にも当てはまる。一次の情動の中にある要素とともに一連の調節反応が、社会的情動の下部要素として、さまざまな組み合わせで存在するのを見て取れる。下の階層の要素が入れ子的に組み込まれているのは明白だ。
たとえば、「軽蔑」という社会的情動には「嫌悪」の顔の表情を見て取れる。嫌悪は、毒性の食物を自動的に嘔吐出すことと結びついて進化した一次の情動である。さらに、軽蔑や道徳的な怒りの状態を説明するためにわれわれが使う言葉さえ――われわれはよく「嫌悪をもよおす」などと言う――その入れ子を中心にめぐっている。
苦と快の要素も、一次の情動の場合よりはわかりにくいが、社会的情動の表面下に歴然と存在している。」
(アントニオ・ダマシオ(1944-)『スピノザを探し求めて』(日本語名『感じる脳 情動と感情の脳科学 よみがえるスピノザ』)第2章 欲求と情動について、pp.72-73、ダイヤモンド社(2005)、田中三彦(訳))
(索引:社会的情動)
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(出典:wikipedia)
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(アントニオ・ダマシオ(1944-)『スピノザを探し求めて』(日本語名『感じる脳 情動と感情の脳科学 よみがえるスピノザ』)第4章 感情の存在理由、pp.209-210、ダイヤモンド社(2005)、田中三彦(訳))
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