噂の研究
【噂は、政治において非常に大きな力を持ち大きな役割を演ずる。それ故、噂の真偽の判別、発生と拡散、収束と消滅などを研究し、十分に警戒することが必要だ。(フランシス・ベーコン(1561-1626))】「すべての政治論の中で、この噂の題目ほど扱われることが少なく、しかもこれほど扱われる価値のある題目はない。
それゆえ、われわれは次の点について述べよう。すなわち何が偽りの噂であるか、何が真実の噂であるか、どうすればそれらが最もよく見分けられるか、どのように噂は種を蒔かれて立てられるか、どのように広がって大きくなるか、どうすれば食い止められて消されるか、そのほか噂の本性に関するいろいろなことである。
噂には非常に大きな力があり、それが大きな役割を演じていない偉大な行為はほとんどないほどである。とくに戦争においてそうである。」(中略)
「それゆえ、すべての賢明な支配者は行為や計画そのものについてと同様に、噂についても十分に警戒し注意するがよい。」
(フランシス・ベーコン(1561-1626)『ベーコン随想集』五九、pp.251-252、[渡辺義雄・1983])
(索引:噂の研究、市場のイドラ)
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(出典:wikipedia)

(フランシス・ベーコン(1561-1626)『学問の進歩』第一巻、八・六、pp.109-110、[服部英次郎、多田英次・1974])(索引:学問の船)
フランシス・ベーコン(1561-1626)
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