鏡の視覚フィードバック(MVF)の効果
【鏡の視覚フィードバック(MVF)によって、3週間ほどで幻肢と痛みが完全に消えた事例がある。また、MVFは現在、脳卒中後の麻痺からの回復を促進するためにも使用されている。(ヴィラヤヌル・S・ラマチャンドラン(1951-))】(1)鏡の箱による治療で、3週間ほどの期間で、幻肢が完全に無くなり、痛みも一緒に消えてしまった事例が存在する。
(2)MVFは現在、脳卒中後の麻痺からの回復を促進するためにも使用されている。
(再掲)
(a)
幻の 健全な
左腕 右腕
(b)
──┐
│鏡
幻の│面 健全な
左腕│ 右腕
│
「ロンという患者のケースはさらに驚異的で、鏡の箱を自宅にもちかえって三週間ほどいろいろやっているうちに、幻肢が完全になくなり、痛みも一緒に消えてしまった。私たちは一様に衝撃を受けた。単純な鏡の箱が幻肢を追い払ったのだ。」(中略)「またMVFは現在、脳卒中後の麻痺からの回復を促進するためにも使用されている。私はこれを1998年に初めて、博士後研究員のエリック・オールトシューラーと共同で「ランセット」誌に発表したが、その研究は患者9名と、サンプルサイズが小さかった。最近では、ドイツのクリスチャン・ドーラのグループが、脳卒中患者50名を対象に三重盲検対照法による研究をおこない、大多数では感覚機能と運動機能がともに回復するという結果を示した。脳卒中をわずらう人が6人に1人の割合でいることを考えれば、これは重要な発見である。」
(ヴィラヤヌル・S・ラマチャンドラン(1951-),『物語を語る脳』,第1章 幻肢と可塑的な脳,(日本語名『脳のなかの天使』),角川書店(2013),pp.60-61,山下篤子(訳))
(索引:鏡の視覚フィードバック(MVF)の効果)
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(出典:wikipedia)
(ヴィラヤヌル・S・ラマチャンドラン(1951-),『物語を語る脳』,はじめに――ただの類人猿ではない,(日本語名『脳のなかの天使』),角川書店(2013),pp.23-23,山下篤子(訳))
ヴィラヤヌル・S・ラマチャンドラン(1951-)
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