2022年7月20日水曜日

精神と身体は同一のものであり、身体の能動と受動の秩序、精神の能動と受動の秩序は、同時に生じている。建築や絵画、人間の技術などが、自然法則のみから演繹されるとは思えない一方で、身体自身は自らの法則に従って、精神でさえ驚くようなことを行っている。(バールーフ・デ・スピノザ(1632-1677),『エチカ』,第3部 感情の起源と本性について,定理2の注解)

心身問題

精神と身体は同一のものであり、身体の能動と受動の秩序、精神の能動と受動の秩序は、同時に生じている。建築や絵画、人間の技術などが、自然法則のみから演繹されるとは思えない一方で、身体自身は自らの法則に従って、精神でさえ驚くようなことを行っている。(バールーフ・デ・スピノザ(1632-1677),『エチカ』,第3部 感情の起源と本性について,定理2の注解)









(a)精神と身体

 精神と身体は同一のものであり、あるときは思惟の属性のもとで、またあるときは延長の属性のもとで把握される。身体の能動と受動の秩序、精神の能動と受動の秩序は、同時に生じている。

(b)身体の能動

 精神でさえ驚くような多くのことを身体自身が自己の本性の法則のみに従って行っている。そもそも、身体の複雑で精巧な構造は、人間の精神が作り上げたものではない。

(c)精神の能動

 建築や絵画、その他人間の技術によってのみ実現されるようなものは、自然法則のみから演繹されるだろうか。ここに、精神の能動があるのではないだろうか。

 



























(バールーフ・デ・スピノザ(1632-1677),『エチカ』,第3部 感情の起源と本性について,定理2の注解,中央公論社,世界の名著25,pp.189-191,1969年,工藤喜作,斎藤博(訳))

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