迷信的哲学
【迷信的哲学には、注意せよ。それは、誤謬を神格化し虚影を崇拝し、空想的で大げさで詩的であり、知性の野心にへつらい虜にする、知性の疫病である。(フランシス・ベーコン(1561-1626))】迷信的哲学には、注意せよ。それは、空想的で大げさで詩的であり、知性にへつらい虜にする。なぜなら、特に高踏的かつ飛翔的な知能のうちには、意志の野心に劣らぬ知性の野心というものがあるからだ。しかし、誤謬の「神格化」は最悪であり、虚影に崇拝が加わるなら、知性の疫病と見なさなければならない。
「哲学の戦闘的かつ「詭弁的」な種類も、知性をとりこにするが、かのもう一つの空想的で大げさで、いわば詩的な種類は、いっそう多く知性にへつらうからである。人間には、意志の野心に劣らぬ知性の野心というものが、とくに高踏的かつ飛翔的な、知能のうちにはあるものなのである。」(中略)
「誤謬の「神格化」は最悪のことであり、もしも虚影に崇拝が加わるなら、知性の疫病と見なさなければならないからである。」
(フランシス・ベーコン(1561-1626)『ノヴム・オルガヌム』アフォリズム 第一巻、六五、pp.105-106、[桂寿一・1978])
(索引:迷信的哲学、劇場のイドラ)
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(出典:wikipedia)

(フランシス・ベーコン(1561-1626)『学問の進歩』第一巻、八・六、pp.109-110、[服部英次郎、多田英次・1974])(索引:学問の船)
フランシス・ベーコン(1561-1626)
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